このたび大阪大学の皆様のご厚意により、シンポジウムおよび展覧会を開催させていただくはこびとなりました。
詳細は以下の通りです。
シンポジウム・展示「朝日会館と京阪神モダニズム 戦前・戦中・戦後」
〈趣旨〉
朝日会館は1926年から62年まで大阪の中之島に存在していた総合文化施設です。
朝日新聞社を経営母体とする会館は、内部に展覧会場やホールをそなえ、
映画上映、舞踊公演、演劇公演、音楽会、講演会に美術展、さらには雑誌出版など多彩な文化事業を行っていました。
さらに通巻 200 号を超える雑誌『會舘藝術』(改称あり)の発行を通して、
関西のモダニズム運動を牽引する役割を果たしました。朝日会館・会館芸術研究会が主催する本シンポジウムは、
この朝日会館を中心に展開した文化について、戦前から戦後にかけての変遷と、日本近代文化史における位置づけを検証します。
なお、今回の催しは、2015年3月に開催したシンポジウム・展示「会館の時代ーー中之島に華開いたモダニズム」の増補・拡大版になります。
〈概要〉
日時:2018年12月2日(日)10:00〜17:00
会場:大阪大学豊中キャンパス 大阪大学会館 アセンブリーホール ※入場無料・予約不要
会場地図へのリンク
〈タイムスケジュール〉
10:00
挨拶 研究会代表 前島志保(東京大学)
10:05〜11:05
研究発表パネル1:「朝日会館における越境 モダニズムとジャンル」
白井史人(日本学術振興会)「朝日会館・『会館芸術』にみられるジャンル間の交流」
大森雅子(海上保安大学校)「朝日会館におけるロシア文化の受容―演劇と美術を中心に」
司会:山上揚平(東京藝術大学)
11:10〜12:30
研究発表パネル2:「朝日会館における動員と大衆」
中尾薫(大阪大学)「朝日会館で能楽を上演する意味」
紙屋牧子(国立映画アーカイブ)「戦前・戦時期の大阪朝日会館における映画上映」
中村仁(桜美林大学)「「聴衆の組織化」のはじまり―朝日会館とAGOT(朝日学生音楽友の会)」
司会:岡野宏(東京大学)
12:45〜13:45
映画『朝日は輝く』上映
解説:紙屋牧子、白井史人
14:00
挨拶 中尾薫(大阪大学)
14:05〜15:05
講演 橋爪節也(大阪大学)「アートアイランドの100年―文化芸術発信拠点としての中之島」
15:15〜17:00
シンポジウム「文化装置としての朝日会館・『会館芸術』」
岡野宏「朝日会館で働いた人・組織」
前島志保「<會舘藝術>の変遷から考える―文化の大衆化からグローカリゼーションまで」
山本美紀「朝日会館の子供対象事業―メディアが築く福祉的・重層的つながり」(奈良学園大学)
山上揚平「「会館文化」の地方展開―京都朝日会館と名古屋朝日会館」
コメント:橋爪節也
司会:中村仁
(以上敬称略)
〈関連イベント〉展示「朝日会館と京阪神モダニズム 戦前・戦中・戦後」
期間:11月29日(木)〜12月9日(日)(10:00〜17:00開館)
会場:大阪大学会館内 大阪大学総合学術博物館 歴史展示室・セミナー室1、2
会場地図へのリンク
※入場無料
主催:朝日会館・会館芸術研究会
共催:大阪大学総合学術博物館
協力:東京大学駒場博物館、大阪大学大学院文学研究科演劇学研究室、大阪音楽大学、神戸映画資料館、国立映画アーカイブ
※本シンポジウムおよび展覧会は2016〜18年度科学研究費補助金(基盤研究C:16K02301)を受けています。