比較文学比較文化演習III

担当教官:三浦 篤
講義題目(夏学期):西洋絵画の形式と制度

西洋絵画の存在を規定している様々な枠組みを歴史的に検討し直すことを目的とする。絵画の諸ジャンルとヒエラルキー、空間表現と遠近法、人物の身ぶり・表情・視線、額縁と署名、美術アカデミー、展覧会等々、重要と思われる形式や制度に関する理解を深め、美術史学的素養の形成と問題発見の手がかりとしたい。参加者はテーマを分担し、関連文献(特に外国語の文献)を調べた上で発表を行う。また、絵を「見る」訓練も可能な限り含める。


講義題目(冬学期):言葉とイメージ

異なる表現形式に属する言語と画像はいかに交錯するのか。さらには、文学と絵画はどのように相互介入するのか。絵の中の文字、テクストと挿絵、文学作品の絵画化、美術批評、もっと拡張すれば芸術家小説、文学者の肖像画等々、言葉とイメージに関わる多様な問題系を考察する。対象となる地域は問わないが、参加者は各々の問題意識に沿ってテーマを選び、発表することを求められる。