民俗社会論Ⅰ(夏・冬学期)

担当教官:義江 彰夫
講義題目:扶桑略記を通してみる東アジアの中の日本

扶桑略記は平安時代末に編纂された同時代までの編年体の日本通史である。他の史書にない、中国・挑戦など東アジア諸民族との交流を伝える記事や、社会の裏面を語る民俗誌的記事を多くのせた異色の本である。又、典拠のある記事も、原典に引きあてると、かなりの差異があり、原話の変容を探れるものも少なくない。今期は桓武天皇条から。報告者が担当個所を音読・要約・出典比較・論点を提示した上で全体で討論するという形で進める。テキストは当方で用意。