講義題目(夏学期):近代日本の「人物論」を読む
近代の思想家・ジャーナリストによって書かれた人物論を取り上げて、評価の視点に注目しながら検討を加えていく。具体的には、徳富蘇峰『我が交友録』、三宅雪嶺『人物論』『武将論』『英雄論』、鳥矢部春汀『明治人物評論』などを軸として、書簡その他の史料も参照しながら進める。共通のテキストを決める場合は、開講後に指示する。実際の講義は、受講者による報告を中心としたい。
講義題目(冬学期):朝鮮の近代文学の問題点
朝鮮の近代初期から現代までの小説および詩の歴史を追いながらその特色と問題点を探っていく。ただし日本や中国の文学との対比を念頭に置きながら進めるつもりなので、必ずしも文学史で重要な物をすべて扱うわけではない。授業ではあらかじめ簡単な概説書を受講生に渡すが、毎時間ごとに授業の内容に関するレポートを提出してもらうつもりである。