担当教官:川本 皓嗣
講義題目(夏学期):近代の秀歌を読む
落合直文から斉藤茂吉あたりまで、短歌の秀作を選んで精読・鑑賞する。その際、リズム、音韻、統辞法、イメージ、修辞法などを手がかりに、伝統的な和歌や俳諧、近代の詩や俳句との関わりを視野に入れながら、短歌とはどのような〈詩〉であるかを考える。テクストは教室で指定する。
講義題目(冬学期):文学理論再考
カラーが最近著した「初心者」向けの小冊子を読みながら、文学をめぐるさまざまな「理論」について考える。個々の「方法」や「アプローチ」を事細かに検討するのではなく、「理論とは」「文学とは」「文学と文化研究」「意味と解釈」「修辞法と詩学」「語り」といった主要な論点を、われわれの手近な関心に引きつけながら、あらためて見直す機会としたい。テクストは Jonathan Culler, Literary Theory: A Very Short Introduction(Oxford University Press, 1997)。