文化コンプレクシティ演習I

担当教官:竹内 信夫
講義題目(夏学期):Stéphane Mallarmé研究

Mallarméの詩と思想を同時代の文学・芸術・思想の動向のなかで考察する。この演習は同じ題目で今後数年間断続的に継続するものであるが、今学期の授業計画は開講時に示す。今年はテキストとしてL’Après-midi d’un Faune を取り上げる。演習に参加するにはフランス語のかなり高度の知識が必要だが、聴講のみの学生(特に近代詩研究の留学生)の受講も許す。Mallarmé, Oeuvres Complètes I, edition présentée par B. Marchal, Gallimard, 1998 を購入しておくこと。


講義題目(冬学期):比較芸術共同研究「マネとマラルメ」

マラルメを専門とする文学研究者(竹内)とマネを専門とする美術史研究者(三浦)による合同ゼミ。画家と詩人の交流から結実した肖像画、美術批評、挿絵などを具体的に検討しつつ、また描くことと書くことの共鳴とずれを慎重に考察しながら、ふたりの芸術家の特質を浮き彫りにしていきたい。ゼミ参加者は、各自の興味と能力の範囲内で問題の掘り下げに貢献することが求められるが、高度のフランス語読解力を有する者に限定されるのは言うまでもない。