担当教官:菅原 克也
講義題目:俳句の比較詩学
俳句のテクストを精密に読むことを最終的な目標としつつ、俳句に関する比較文学的研究を行う。
夏学期は、俳句のテクスト分析のための「詩学」に関する基礎的な文献を読む。「詩学」一般の理論の確認からはじめたい。
冬学期はR・H・BlythのHaikuに収める英訳等を参考にしながら、芭蕉の俳句を一句一句丁寧に読んでゆく。(おそらく一学期に十句あまりといったペースになるであろう)。
翻訳を参照するのは、俳句を「詩」として成立させているものが何であるかを、より広い視野のなかで考察したいからである。