多元文化構造論II

担当教官:大石 紀一郎
講義題目:現代ドイツにおける「論争の文化」

戦後のドイツにおいて発達した独特の「論争の文化」について、政治文化論的な視点から取り組む。今年度は、1999年夏に展開された「スローターダイク論争」を軸に、現代ドイツにおけるハイデガーやニーチェの受容、左派政権成立後の政治状況におけるフランクフルト学派や68年世代をめぐる論議、遺伝子工学の発達に伴う生命倫理に関する論争を取り上げていきたい。ホットな話題であるだけに、大半のテクストがドイツ語になるので、その読解力が参加の条件となる。