担当教官:大澤 吉博
講義題目(夏学期):文体論
夏学期は文体論の授業をします。はじめに小林英夫著作集第8巻の『文体論的作家作品論』の一部を読み、文体論的アプローチへの導入を行い、その後、有島武郎の『或る女』を読みます。私の関心はその作品における翻訳文体の使用についてですが、その他の観点からの分析も歓迎します。学生が用意するテクストは文庫本のもので良いですが、私の方では初版、初出のテクストも調べ、テクストの生成過程も確認します。
講義題目(冬学期):日本文学翻訳論
冬学期は日本文学の翻訳の授業をします。オックスフォード大学出版局から出た、セオドール・グーセン編『日本文学短編選』から適宜作品を選んで、読みます。日本語テクスト、英語テクスト、可能ならその他の言語によるテクストを比較して、翻訳というものの姿を確認します。