超域文化科学特殊演習III

担当教官:徳盛 誠
講義題目:和歌史概観

日本文学や日本文化を考えていく上で、日本の歴史全体にわたる展望を持っておくことは欠かすことのできない基礎である。ただそうした展望は、範囲が広大であるために、感覚的に把握するところまでなかなか到達しにくい。そこで、本演習では、とくに和歌に対照を限定して、概観を試みる。限定することによって概観が比較的容易になることと、和歌そのものが日本語における感覚表現の核でありつづけてきたことがその理由である。和歌の形成と変遷を辿りながら、通史的な一つの見通しを感覚的に得ることを目標とする。
一年を通じて、このテーマで授業を行うが、夏、冬各学期のみ参加することも可能。
なお本演習は主として留学生を対象とするものである。