文化コンプレクシティ演習 II

担当教官:瀧田 佳子
講義題目:現代女性作家とアメリカ

大場みな子『三匹の蟹』、『浦島草』、中里恒子『南への道』、米谷ふみ子『過ぎ越しの祭』では、アメリカが個としての人間や夫婦・親子関係のテーマに絡み合う新鮮な舞台を提供した。特にこれらの作家たちのアメリカ表象における身体的感覚の意味について考察し、女性作家と越境の問題に発展させたい。後半は戦争花嫁を通して人種問題を追求した有吉佐和子の『非色』、さらに水村美苗『私小説─from left to right』を読む。