比較モダニティ論I

担当教員:大澤 吉博
講義題目(夏学期):尾崎紅葉の文体分析

夏学期は尾崎紅葉の作品の文体分析をする。これまで大学院の授業で行ってきた作業の続きであるが、明治期における翻訳文体の近代日本語における影響を調べる授業となる。綱要が関係したヨーロッパ文学翻訳を通覧し、その後、紅葉の創作における文体の変遷を調べる。具体的にどの作品を使うかは、未定の部分もあるが、『金色夜叉』は扱う予定。



講義題目(冬学期):『道草』の翻訳論的研究

冬学期は、夏目漱石の『道草』の原稿が出版されたので、『道草』の改稿過程の検証、その上で翻訳論的研究を行う。英語訳には名訳の評判が高い、エドウィン・マクレラン訳があり、フランス語訳、韓国語訳もあるのでそれらも参照したい。