文化コンプレクシティ演習V

担当教員:大澤 吉博
講義題目(夏学期):「韓国地理風俗誌叢書」を読む

夏学期は、日本人が日本植民地下の朝鮮を記述した記録を読みます。景仁出版社から刊行された「韓国地理風俗誌叢書」(全300冊)の内で興味深いものを選び、それを読んで報告してもらうことにします。差別的発言、植民者としての偏見を含んだテクストでしょうが、イデオロギー的議論のためというよりは、テクストを「虚心」によむための授業としたいです。

講義題目(冬学期):谷崎潤一郎の文体分析

冬学期は、谷崎潤一郎の文体分析をします。谷崎は初め「バタ臭い」文章を書きましたが、のちには伝統的な和文を指向したとされます。「現代口語文の缺點について」、『文章読本」を参照しつつ、そうした時期の作品を読むことにします。