担当教員:徳盛 誠
講義題目:本居宣長『うひ山ふみ』を読む
本居宣長は一八世紀後半において古代日本研究、文学研究その他諸学を確立し、その方向づけは現代に至るまで大きな影響を及ぼしている。その宣長が晩年になって、学問を志す人のために学問への最初の手引きとして書いたのが『うひ山ふみ』である。本書は「宣長学」の方法を宣長本人が平易に示したものとして、また、当時の「日本」研究の動向を端的に表したものとして有益である。留学生を中心とした演習として、文章そのものの読み方にも注意しながら、じっくり読んでいく予定である(留学生以外の参加者も歓迎する)。