文化コンプレクシティ演習II

担当教員:大石 紀一郎
講義題目:ハーバーマスを読む

1960年代末から70年代末にかけて、ハーバーマスはそれまでの反省哲学的な枠組みを問い直し、コミュニケーション理論への組み替えを行った。この時期はまた、当時の西ドイツの政治・社会における大きな変動の時期でもあり、ガーダマー、ルーマンらとの論争の背景にもそうした同時代的コンテクストが関わっていた。この時期に書かれたハーバーマスのテクストをドイツ語で読みながら、その政治的・社会的背景や現代的な意義を考えることにしたい。取り上げるテクストは参加者と相談して決める。中級以上のドイツ語の読解能力があることを参加の条件とする。