比較モダニティ論II

担当教員:北川 東子
講義題目:哲学のグローバル化――ハイデガーと東アジア

現代の哲学は、ハイデガーとの対話によって始まったと言ってよい。
ハイデガーの哲学、とりわけ『存在と時間』は、和辻哲郎や九鬼周造などの日本の哲学者によってどのように読まれてきたのだろうか。また、ハイデガー哲学は、今日の東アジアの哲学にとってどのような意味を持っているのだろうか。
特に、以下の二点について詳しく見ることで、「哲学のグローバル化」という問題について考えてみたい。

  1. 日本におけるハイデガー読解と、ハイデガー哲学の創造的かつ批判的な展開の可能性
  2. ハイデガーの近代批判と東アジアにおける「ハイデガー現象」