比較ナラトロジーII

担当教員:伊藤 徳也
講義題目:近現代中国における“日常生活审美化”の検討

「日常生活の審美化」は、M・フェザーストンによれば、aアートの領域、b自己形成の領域、c消費文化の領域に分けて考えることができる。授業の目的は、 近現代中国に即して(1)abc三領域における「日常生活の審美化」の状況と歴史を把握すること。(2)abc三領域の流動的で相互浸透的な関係性を把握すること。(3)1920年代と中国古典世界および20世紀末以降の文化状況との関係を具体的にたどること、である。まずは周小仪《唯美主义与消费文化》(北京大学出版社)の後半を読むことから始める。