多元文化構造論II

担当教員:大石 紀一郎
講義題目:ドイツ語圏におけるニーチェ受容の諸相

ドイツ語圏におけるニーチェ受容について、ニーチェのテクストに基づいてそれぞれの解釈を検討するとともに、その背景や意義について考える。ニーチェの受容は19世紀末に始まり20世紀を通じて文学・思想・芸術などさまざまな分野で展開してきており、網羅的に取り上げることはできないので、異なる領域にわたっていくつかの個別事例を取り上げる。しかし、個別研究の完結性をめざすよりは、むしろ多様性と両義性に注目していきたい。
日本語訳がある場合でもドイツ語のテクストに基づいて検討するので、ドイツ語を学習していることを参加の条件とする。授業はドイツ語のテクスト読解の訓練も兼ねて行う。