比較文学比較文化演習III

担当教員:三浦 篤
講義題目(夏学期):サロン戯画を読む

19世紀フランスのサロン(官展)出品作に関するサロン戯画を、キャプションも含めて読解することを目指す。イメージとエクリチュールの関係という意味でもサロン戯画は格好の題材を提供してくれる。サロン戯画の「文法」や「様式」を意識しながら、具体的にはマネとのその作品のカリカチュアを綿密に調査し、解析していく。カリカチュリストが画家と作品を素材にしながら、何をどのように変形し、イメージ化しているのか、詳細に検討していきたい。

講義題目(冬学期):マネ作《フォリー・ベルジェール劇場のバー》の研究

マネ晩年の傑作をあらゆる視点、角度から徹底的に調査、検討する。マネ芸術の集大成であり、歓楽の世界の表象、人物と静物、過去の絵画伝統との関係、鏡や視線、社会階級性等々、さまざまな問題を孕む作品を丁寧に読み解いていきたい。具体例を扱いながら、近代の絵画作品の研究方法を実践的に身につけるためのゼミでもある。
《フォリー・ベルジェール劇場のバー》に関する基本的な作品データ、証言(友人、サロン批評)、先行研究(論文、研究書)等々を、参加者が分担して発表し、議論を重ね、認識を深めていく。