ロバート キャンベル Robert CAMPBELL
連絡先
学外の方は以下の公式サイトからご連絡ください。
http://robertcampbell.jp
生年・出身地
1957年生まれ ニューヨーク出身
役職
教授
取得学位
博士(PhD)
研究主題・分野
日本文学(近世から明治の漢文学およびそれに関連する芸術・思想・メディアなど)
研究・教育プログラムとの関係
比較日本研究、比較芸術
所属学会
日本近世文学会、日本近代文学会、俳文学会、AAS (Association for Asian Studies)
主要業績
- 主著
- 『江戸の声――黒木文庫でみる音楽と演劇の世界』(編著)駒場美術博物館、2006年
- 『明治漢文小説集』(共著)岩波書店、2005年
- 『パリ1900年・日本人留学生の交遊――『パンテオン会雑誌』資料と研究』(責任編集〔共編〕)ブリュッケ、2004年
- 『読むことの力――東大駒場連続講義』(編著)講談社選書メチエ、2003年
- 『サレジオ大学マリオ・マレガ文庫所蔵日本書籍目録』(責任編集〔共編〕)、国文学研究資料館文献資料部発行『調査研究報告』23号所収、2002年11月
- 主要共著
- 「明治零年代の『繁昌』」(齋藤希史編『日本を意識する――東大駒場連続講義』所収、講談社選書メチエ、2005年)
- 「維新期の廓メディアと「開化」」(岩波書店『岩波講座 文学』巻1「テクストとは何か」所収、2003年)
- 主要論文
- 「一八八二年、大新聞のるつぼ」(岩波書店『文学』、2003年1・2月号=第4巻第1号)
- 「獄舎の教化と「文学」」(東京大学国語国文学会編『国語と国文学』第80巻第11号、2003年11月)
主要担当授業題目
- 大学院
- 「明治に生まれた幕末の「名文集」」
- 「仮名垣魯文作『牛店雑談/安愚楽鍋』の世界」
- 「『近世偉人伝』精読」など
- 学部3・4年生向け
- (演習)「日本近世「通俗」考」
- (演習)「近世における文学と芸道論」
- (講義)「風景文化論」など
- 学部1・2年生向け
- (講義・日本語テクスト分析)「開化と教訓」
- (講義・日本語テクスト分析)「絵画に生まれた日本の文学」小説
- (講義・テクスト分析)「小説『南総里見八犬伝』を読む」
- (講義・比較文化論)「怪談教室」
自己紹介
江戸中期から明治までに日本で書かれた詩文、つまり漢文学が専門です。日本人の詩文と、それらが書かれた時代を考えようとするときに、漢文という土台の上にいかに多くの冒険がなされたかを気づかされます。最近、詩文そのものと同時に、日本の漢学から派生したさまざまな表現と思考に思いをめぐらせ、「文学史」再編の必要性を痛感することがしばしばです。1人の人間が占める社会空間、その社会に対して保持し得る距離と内面とのあらがい、生きる抱負等々。前近代の日本人は、こういったことがらを伝えようとすると、まず漢詩文という鋭利な手だてを選択し、筆を執ったのである。
関心の射程に入る領域は絵画、小説、政治、出版など、多岐にわたっています。言いかえればそういった材料に対して、近代でいうところの狭義の「文学」を超え、まさしく「超域」的でなければなりません。「超域」といい、「比較」といい、これらが学問上当たり前の姿であることを、この分野が示してくれるだろうと常々感じています。
リンク
電子版黒木文庫