degutomo @ g.ecc.u-tokyo.ac.jp
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1981年 愛知県生まれ
准教授
博士(文学)
明治時代の日本文学および文人ネットワーク、特に幸田露伴と周辺の文人たちの研究。文学作品に附された口絵・挿絵の研究。
比較芸術・比較日本研究
日本近代文学会、東京大学国語国文学会、樋口一葉研究会(代表)、泉鏡花研究会
坪内逍遥「小説神髄」(明治18~19年)を一つのきっかけとしてはじまったものの、まだその姿が確として定ってはいなかった日本近代文学の出発期について考えたく、明治中期の文学を研究テーマとして選びました。特に幸田露伴の文学を中心的な対象としたのは、後年になって成立した小説中心の文学観にとらわれず、和漢の古典文学・儒仏道の三教・歴史・地理などの該博な教養を背景として、様々なジャンルの作品を残したその幅広さに惹かれたからでした。また、それぞれの専門領域がいまだ未分化だった明治期の文化状況を総合的に理解するため、露伴とその周辺の文人たちの集団、「根岸党」を一つの核として、小説家にかぎらない文人たちのつながり、ネットワークの解明も同時に行ってきました。近年ではそうした研究のうえに立ち、明治期の作家たちと口絵や挿絵、およびそれを描いた画家たちとの関係を第三の柱として、研究を進めています。