前島 志保 MAESHIMA Shiho
連絡先
maeshima_shi @ fusehime.c.u-tokyo.ac.jp
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役職
教授
取得学位
博士(学術)
研究主題・分野
比較文学・比較文化、メディア研究 (比較出版・読書文化史、俳句を中心とする日本文学の翻訳・受容研究)
研究・教育プログラムとの関係
比較文学、比較日本研究
所属学会
国際比較文学会、日本比較文学会、ヨーロッパ日本研究協会(EAJS;European Association for Japanese Studies)、米国アジア学会 (AAS: Association for Asian Studies)、カナダ日本研究学会(JSAC: the Japan Studies Association of Canada)、東大比較文学会、日本メディア学会、20世紀メディア研究会、 19世紀文学研究会
主要業績
- 主要著書(単著、共著)
- 「俳句」(平川祐弘監修『小泉八雲事典』所収、恒文社、2000年)
- 「消費、主婦、モガ ― 近代的消費文化の誕生と「良い消費者/悪い消費者」の境界について ―」(笠間千浪編著『〈良女〉と〈悪女〉の身体表象』所収、青弓社、2012年)
- “Constructed/Constructing Bodies in the Age of the New Middle Class: Representations of Modern Everyday Life Style in the Japanese Interwar Women’s Magazine.” (The Japan Studies Assorication of Canada. Resilient Japan: Papers Presented at the 24th Annual Conference of the Japan Studies Association of Canada. January, 2014)
- “Chapter One: New Journalism in Interwar Japan.”(Anthony Rausch ed. Japanese Journalism and the Japanese News Paper: A Supplemental Reader. Amherst, NY: Teneo Press. 2014. pp. 3-29.)
- 「現代マスメディアの起源へ ― 戦間期〈婦人雑誌〉とは何か」(東京大学教養学部編『分断された時代を生きる(知のフィールドガイド)』所収、白水社、2017年)
- 「世紀転換期日本および西洋における俳句の詩的可能性の拡大――出版、翻訳、再評価」、荒木浩編『古典の未来学』、文学通信、2020年11月、131-147頁
- 「百貨店/デパート」、落合教幸、阪本博志、藤井淑禎、渡辺憲司編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版 2021年3月、195―201頁
- 「雑誌アーカイブ・大宅壮一文庫――その現在と未来」、石川巧・阪本博志編『大宅壮一文庫解体新書』、勉誠出版、2021年5月、95―115頁
- 「メディア史の中の『アサヒカイカン コドモの本』――特色、変容、そこから見えてくるもの」 『EAA Booklet 27-2』 東京大学東アジア藝文書院(東京大学出版会)、2023年3月、全59頁
- 「座談会というスキャンダル――定期刊行物における〈声〉の位置づけ」 前島志保編『EAA Booklet 35 出版・報道文化の近代化2』東京大学東アジア藝文書院 2024年 23―44頁
- 「比較文学と定期刊行物(新聞・雑誌)――豊穣な可能性への扉を開けよう」『比較文学比較文化ハンドブック』東京大学出版会、2024年
- 主要論文
- 「西洋俳句紹介前史 ― 十九世紀西洋の日本文学関連文献における詩歌観」(東大比較文學會『比較文學研究』75、2000年2月 )
- 「再構成される連想体系 ― 西洋における20世紀初頭までの俳句鑑賞」(東大比較文學會『比較文學研究』78、2001年8月 )
- 「「画報欄」の時代 ― 雑誌写真の変遷と昭和初期の『主婦之友』」(東大比較文學會『比較文學研究』90、2007年10月 )
- “Rethinking Women’s Magazines: The Impact of Mass-Market Women’s Magazines on Reading Culture in Interwar Japan.” (The University of Tokyo. Windows on Comparative Literature. No. 4–5. April, 2009)
- “Just Like Motion Pictures: Transformations of Illustrated Articles in Pre-World War II Japanese Magazines.”(The University of Tokyo. Windows on Comparative Literature. No. 4–5. April, 2009)
- “Melodramatized Experiences: Textual Appeal of the Confessional Story in Interwar Japanese Popular Periodicals and Its Socio-Historical Implications.”(The University of Tokyo. Windows on Comparative Literature. No. 6–7. April, 2011)
- “Print Culture and Gender: Toward a Comparative Study of Modern Print Media.” (International Comparative Literature Association. Proceedings of the ICLA 2010 Seoul Congress. July, 2013)
- 「動態としての占領期雑誌研究に向けて ― 福島鋳郎コレクション予備調査を通して見えてきたもの」『Intelligence』17、2017
- 「「婦人雑誌」の誕生と出版の大衆化」、『比較文學研究』、第105号、2019年12月、27―48頁
- 「貯金から利殖、そして再び貯金へ――戦間期日本における女性向け資産運用言説」『現代思想』51(2) 2023年1月 94―111頁
- “Presenting an Egalitarian Multicultural Empire through ‘Transparent’ Media: Photographic Reporting in Mass-Market Women’s Magazines in Late Interwar Japan.” International Quarterly for Asian Studies. 2023, 281―322.
- 共訳
- 南方熊楠著、飯倉照平監修『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』 集英社、2014年
- 監修・解説
- 『会館芸術』復刻版 ゆまに書房 戦前篇(全11巻)2016年、戦中篇(全13巻)2017年、戦後篇(全17巻)2019年
主要担当授業題目
- 大学院
- 「定期刊行物を用いた比較研究」
- 「定期刊行物研究演習」
- 「人文学理論入門」
- 「物語関係論再考」
- 学部3・4年生向け
- “Eastern and Western Civilizations III”
- “Media and Modernity in Japan”
- 「比較出版史入門」
- 学部1・2年生向け
- “Introduction to Japan in East Asia”
自己紹介
比較文学比較文化コース出身者ながら、どちらかというとハイ・カルチャー中心の比較文学比較文化研究に長年なじめず、ここ十年ほどは出版史・メディア史寄りの研究をしてきました。ところが、最近、やはり出版物をはじめとするメディアの「表現」に関心があることに改めて気付き、目下、比較文学比較文化研究で培われてきたアプローチを出版史・メディア史・報道史に接続し、新たな比較研究を生み出せないかと模索中です。
現在は、以下のような研究に取り組んでいます。
(1)近代日本の事例を軸とした出版・読書文化の大衆化現象の比較研究。
(2)近代日本の事例を軸とした報道における表現の比較研究。
(3)発句・俳句の翻訳・受容・再解釈に関する比較研究。
リンク
https://researchmap.jp/read0156615?lang=ja