三浦 篤 Atsushi MIURA
連絡先
学内内線 46395
生年・出身地
1957年生まれ 島根県出身
役職
教授
取得学位
パリ第4大学博士号
研究主題・分野
西洋近代美術史（とくに19世紀フランス絵画）、比較芸術（とくに日仏美術交流史）
研究・教育プログラムとの関係
学問的な基礎として美術史学の方法を身に付けること、また研究に必要な諸言語をマスターすることを重視する。その上で、画家、作品、受容、テーマなど多様な視点から美術史研究を行うことができるし、さらには比較芸術というプログラムに沿って、地域を越えたあるいはジャンルを越えた諸芸術の相関関係という問題にアプローチすることも可能である。
所属学会
美術史学会、日仏美術学会、ジャポニスム学会、明治美術学会、地中海学会、国際美術史学会、美術評論家連盟
主要業績
- 主要著書
- 『まなざしのレッスン』（①西洋伝統絵画、②西洋近現代絵画）、東京大学出版会、2001/2015年
- 『近代芸術家の表象−マネ、ファンタン＝ラトゥールと1860年代のフランス絵画−』、東京大学出版会、2006年
- Histoires de peinture entre France et Japon, The University of Tokyo, UTCP, 2009
- 『名画に隠された「二重の謎」』、小学館、2012年
- 『エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命』、KADOKAWA、2018年
- 『移り棲む美術ージャポニスム、コラン、日本近代洋画ー』、名古屋大学出版会、2021年
- 主要編著
- 『西洋美術史ハンドブック』、新書館、1997年
- 『ジャポニスム入門』、思文閣出版、2000年
- 『自画像の美術史』、東京大学出版会、2003年
- 『印象派とその時代――モネからセザンヌへ』、美術出版社、2003年
- 『往還の軌跡――日仏芸術交流の150年』、三元社、2013年
- 『西洋美術の歴史、19世紀：近代美術の誕生、ロマン派から印象派へ』、中央公論新社、2017年
- 『NHK8K ルーヴル美術館 美の殿堂の500年』NHK出版、2021年
- 主要論文
- 「山本芳翆の裸婦像について」『國華』、第1187号、1994年
- 「絵画の脱構築――マネの《草上の昼食》とパレルゴン」『西洋美術研究』9、2003年
- « The Triangle of Modern Japanese Yōga - Paris, Tokyo, East Asia - », in Toshio Watanabe and Eriko Tomizawa-Kay (ed.), East Asian Art History in Transnational Context, Routledge, 2019.
- 「《フォリー＝ベルジェールのバー》をめぐる考察」『コートールド美術館展 魅惑の印象派』図録、東京都美術館、2019年
- « Portée politique de la peinture moderne japonaise: de la peinture d'histoire de l'ancienne École supérieure n° 1 à la peinture de bataille de Fujita Tsuguharu », dans Perspective: actualité en histoire de l'art, 2020 – 1
- 「メイヤー・シャピロとフランス前衛美術史の展開」『西洋美術研究』No.20、2020年
- 展覧会カタログ
- 『ラファエル・コラン』、福岡市美術館他、1999年
- 『鉄道と絵画』、東京ステーションギャラリー他、2003年
- 『フランス絵画の19世紀』、島根県立美術館他、2009年
- Japan’s Love for Impressionism, From Monet to Renoir, Exh. Cat., (Bundeskunsthalle, Bonn), München, Prestel, 2015
主要担当授業題目
- 大学院
- 学部3・4年生向け
- 学部1・2年生向け
- 「西洋絵画の見方（伝統絵画篇）」
- 「西洋近現代絵画の見方」
自己紹介
19世紀フランス絵画の美術史学的な研究（マネ、ファンタン＝ラトゥール、アカデミスム絵画）を基盤としながら、並行して日仏美術交流史（ジャポニスム、日本近代絵画）を研究領域としてきた。両者をつなぐ画家コランの展覧会も監修している。今後は、近代フランス美術史研究を進めるとともに、テクストとイメージの相関関係という視点も加えて、「比較芸術論」という研究分野をさらに豊かな形で活性化したい。