永井 久美子 Kumiko NAGAI
連絡先
比較研究室までメールで
生年・出身地
1975年生まれ 茨城県出身
役職
准教授
取得学位
博士(学術)
研究主題・分野
日本古典文学/絵画と文学のジャンル間比較研究(主に絵巻物)
所属学会
中古文学会、中世文学会、美術史学会、日本比較文学会、東大比較文学会、文化資源学会
主要業績
- 『HMCブックレット第19号 排他と頬杖-作家イメージの類型論』(東京大学ヒューマニティーズセンター、2023年3月)
- 『HMCブックレット第6号 「世界三大美人」言説の生成-オリエンタルな美女たちへの願望』(東京大学ヒューマニティーズセンター、2020年12月)
- 「記紀神話としての『シン・ゴジラ』――ヒルコ、カグツチ、スサノオの物語」(東アジア日本文学会(韓国)『日本文化研究』第80輯、2021年10月)
- 「簾をかかげる清少納言図の確立と垣間見の視点-土佐光起の以前以後」(佐野みどり先生古稀記念論集刊行会編『造形のポエティカ-日本美術史を巡る新たな地平』青簡舎、2021年3月)
- 「『源氏物語』幻巻の四季と浦島伝説-亀比売としての紫の上」(島尾新・宇野瑞木・亀田和子編『アジア遊学246 和漢のコードと自然表象-16、7世紀の日本を中心に』勉誠出版、2020年3月)
- 「『平家物語』「小宰相身投」を読む-小宰相と通盛、その出会いの物語と『源氏物語』」(『比較文學研究』第101號、東大比較文學會、2016年6月)
- 「国宝『源氏物語絵巻』における画面分割の方法-源氏と女三の宮の描写にみる特徴」(『人文・自然研究』(一橋大学大学教育研究開発センター紀要)第9号、2015年3月)
- 「『粉河寺縁起絵巻』制作目的考-後白河院小千手堂建立との関係を中心に」(『明月記研究』第11号、2007年12月)
- 「国宝『源氏物語絵巻』における尼-「鈴虫(一)」「早蕨」「東屋(二)」における画面の多層性を中心に」(藤本勝義編『王朝文学と仏教・神道・陰陽道(平安文学と隣接諸学 第2巻)』竹林舎、2007年5月)
- “Desires for China in the 12th Century: The Background of Creation of the Scroll of Kibi’s Adventure in China” (The University of Tokyo Comparative Literature and Culture Program, Windows on Comparative Literature No.3, April 2007)
- “Desire of Heian Scholars: Priest Shinzei and the Scroll of Kibi’s Adventure in China” (The University of Tokyo Center for Philosophy, The University of Tokyo Center for Philosophy (UTCP) Bulletin No.7, March 2007)
- 「院政期における車のイメージ-今様と物語、絵画を中心に」(『日本歌謡研究』第45号、2005年12月)
- 「後白河院政期における蹴鞠-院近臣との関係を中心に」(義江彰夫編『古代中世の史料と文学』、吉川弘文館、2005年12月)
- “Kemari and the Relation between Japanese Emperors and their Vassals in the Heian Period”(Comparative Literature and Culture Program, The University of Tokyo, Windows on Comparative Literature No.1, December 2005)
- 「『源氏物語』と仏教美術-平安時代中期の作例との比較から」(鈴木一雄監修・三角洋一編集『源氏物語の鑑賞と基礎知識 No.39 早蕨 特集・源氏物語の仏教』至文堂、2005年4月)
- 「十二世紀の都市描写-『清明上河図』と『年中行事絵巻』の比較を中心に」(日本比較文学会『比較文学』第46号、2005年3月)
- 「「日本画家」久保田米斎の文才-『パンテオン会雑誌』からの新知見を中心に」(『パンテオン会雑誌』研究会編、高階秀爾監修、今橋映子・ロバート キャンベル・馬渕明子・山梨絵美子責任編集『パリ1900年・日本人留学生の交遊-『パンテオン会雑誌』資料と研究』ブリュッケ、2004年9月、初出: 東大比較文學會『比較文學研究』第83號、2004年3月)
- 「秘蔵された〈都市図〉-『年中行事絵巻』新考」(東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻『超域文化科学紀要』6、2001年7月)
- 「弟の王権-『彦火々出見尊絵巻』制作背景論おぼえがき」(東京大学比較文学・文化研究会『比較文学・文化論集』18、2001年3月)
- [研究報告]「紫式部の近代表象――古典文学の受容と作者像の流布に関する一考察」(『鹿島美術財団年報』第33号別冊(2015年度「美術に関する調査研究の助成」研究報告)鹿島美術財団、2016年11月)
- [翻訳]メリッサ・マコーミック「写本文化と創造的な転写-白描『源氏物語歌合絵巻』をめぐって」Melissa McCormick, “The Genji Poetry Match, Manuscript Culture, and the Art of Transcription” (佐野みどり編『源氏絵集成』研究篇、藝華書院、2011年1月)
- [翻訳]メラニー・トレーデ「永享五年八幡縁起絵の「生涯」とその「余生」」Melanie Trede, “The Life and Afterlives of Hachiman Paintings (1433 CE)” (佐野みどり・新川哲雄・藤原重雄編『中世絵画のマトリックス』青簡舎、2010年9月)
- [文献解題]「病草紙」(加須屋誠・山本聡美編『病草紙』中央公論美術出版、2017年4月)
主要担当授業題目
自己紹介
文学作品が絵画化される際に起こる、表現の変容に関心があります。主たる研究対象は、作品の中で詞と絵が並列される表現形態の一つである絵巻物です。古典の絵画化は、時代を超えて繰り返しなされてきました。平安時代から近現代まで、さまざまな時代に視野を広げるよう努めています。