田村 隆 TAMURA Takashi
連絡先
tamura @ fusehime.c.u-tokyo.ac.jp
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生年・出身地
1979年生まれ 山口県出身
役職
准教授
取得学位
博士(文学)
研究主題・分野
平安朝文学、特に源氏物語、うつほ物語、紫式部日記など。
研究・教育プログラムとの関係
比較文学、比較日本研究
所属学会
中古文学会、紫式部学会、日本比較文学会、東大比較文学会、西日本国語国文学会、九州大学国語国文学会
主要業績
- 著書・校注書
- 『省筆論―「書かず」と書くこと』(東京大学出版会、平成29年)
- 『源氏物語』(編集協力)(岩波文庫、平成29年~令和3年)
- 『与謝野晶子訳 紫式部日記・和泉式部日記』(解説)(角川ソフィア文庫、令和5年)
- 主要論文
- 「同時代の風景─源氏物語「うつろひ」考─」(『語文研究』93、平成14年6月)
- 「省筆論─源氏物語の叙法─」(『文学』4-6、平成15年11月)
- 「施錠考―源氏物語の室礼―」(『東アジアと日本―交流と変容―』2、平成17年2月)
- 「いとやむごとなききはにはあらぬが―教科書の源氏物語―」(『語文研究』104、平成18年12月)
- 「奈良絵本『うつほ物語』の背景」(『文学』9-4、平成20年7月)
- 『伊勢物語 坊所鍋島家本』解説(勉誠出版、平成21年8月)
- 「夕顔以前の省筆」(『テーマで読む源氏物語論4 紫上系と玉鬘系』勉誠出版、平成22年6月)
- 「音無文庫・細川文庫・支子文庫」(『九州大学百年の宝物』丸善プラネット、平成23年2月)
- 「周防なる岩国山」(『山口県地方史研究』106、平成23年10月)
- 「「涙」の表記情報」(『国語国文』81-2、平成24年2月)
- 「「御返りなし」考」(『むらさき』49、平成24年12月)
- 「卑下の叙法」(『国語と国文学』91-11、平成26年11月)
- 「青表紙本の系譜」(『中古文学』94、平成26年11月)
- 「貫之が諫め」(『比較文学研究』101、平成28年6月)
- 展示パンフレット
- 『伊勢物語のかがやき』(共著、国文学研究資料館、平成29年10月)
- 『駒場の古典籍』(共著、平成30年11月)
主要担当授業題目
- 大学院
- 学部3・4年生向け
- 学部1・2年生向け
- 「古典日本語の世界」
- 「変体仮名(くずし字)で読む『百人一首』」
- 「山水会教科書で読む『源氏物語』葵巻」
自己紹介
『源氏物語』を中心に、平安時代の物語文学を研究しています。どんな物語にも「書かれたもの」と「書かれなかったもの」がありますが、私は「書かれなかったもの」あるいは「書かないこと」が物語の中でどんな役割を果たしているかということに関心を持っています。これまでは、「省筆(しょうひつ)」というレトリックに注目してきましたし、今は物語における手紙の返事の有無について考えています。そのほか、「教科書と源氏物語」や「奈良絵本と絵入板本」などのテーマについても研究を進めています。