谷口 洋  TANIGUCHI Hiroshi

連絡先

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生年・出身地

1965年生まれ 兵庫県出身

役職

教授

取得学位

博士(文学)

研究主題・分野

中国文学(辞賦文学、『史記』の物語論)、中国古代学(古代文献と口頭伝承)、東洋古典学(東アジアの古典観)

研究・教育プログラムとの関係

比較日本研究、比較文学

所属学会

日本中国学会、東方学会、六朝学術学会、全国漢文教育学会、中国辞賦学会、中国屈原学会

主要業績

主要担当授業題目

自己紹介

古代の文学は、歌謡や神話に限られるわけではありません。『論語』や『史記』のような思想・歴史の文献も、ことば自体が文学としての力を持って迫ってきます。その力の根源は、それがもともと口頭で語られていたところにあるのでしょう。『論語』は孔子の語りを写し伝えようとしたのであり、『史記』もその材料の多くを口頭の伝承に負っていたようです。ところが、たとえば「鴻門の会」について考え始めると、どこまでが事実として「信用」できるのか、誰があのような生彩ある話を編み上げたのか、司馬遷の果たした役割とは何かなどと疑問は尽きず、やがて作者とは何か、作品とは何か、しまいには文学とは何かなどと、どんどん泥沼にはまってゆきます。荘子は「吾 将に塗中(泥の中)に尾を曳かんとす」と言いましたが、実は泥んこ遊びはそれ自体が楽しいと、子どもたちはみんな知っています。後世の概念で境界線を引きたがるうちは、まだまだ「はまった」とはいえないのでしょう。