寺田 寅彦 TERADA Torahiko
連絡先
torahiko3 @ g.ecc.u-tokyo.ac.jp
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生年・出身地
1966年 兵庫県出身
役職
教授
取得学位
パリ第七大学博士号
研究主題・分野
比較文学・比較文化(19世紀後半におけるフランス文学と美術の関係、特に自然主義運動)
研究・教育プログラムとの関係
比較芸術・比較文学
所属学会
日本フランス語フランス文学会、日仏美術学会、文字・図像学研究所(Centre d’étude de l’écriture et de l’image )、東大比較文学会、日本比較文学会
主要業績
- 学位論文
- « Les procédés photomécaniques et l’illustration des textes littéraires français au dernier quart du XIXème siècle » (パリ第七大学提出博士論文、2001年9月)
- 主要共編著
- Albéric Derible, Beatrix Fife, Torahiko Terada, Rythme & Communication, méthode de français langue étrangère pour la pratique de l’oral, Éditions ASAHI, 2017.
-
Anne-Marie Christin (dir.), Claire-Akiko Brisset et Torahiko Terada (coordinations éditoriales), Paravents japonais. Par la brèche des nuages, Citadelle & Mazenod, 2021.
- 公益財団法人フランス語教育振興協会編『 2023年度版1級・準1級仏検公式ガイドブック(実用フランス語技能検定試験)』(駿河台出版社2023年、117-135頁担当)
- 増田一夫、寺田寅彦、アルベリック・ドリブル『話して学ぶフランス文法』(
朝日出版社2024年)
- 主要論文
- « Évolution des illustrations des manuels scolaires utilisés à Taïwan au temps de la colonisation japonaise », L’école et la nation, sous la direction de Benoît Falaize, Charles Heimberg, Olivier Loubes, ENS éditions, Lyon (France), 2013, pp. 353 - 368.
- 「ナチス政権下の政治的手段としての英語教科書(前編)」(東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻『超域文化科学紀要』第18号、2013年、69頁-84頁)
- 「ナチス政権下の政治的手段としての英語教科書(後編)」(東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻『超域文化科学紀要』第19号、2014年、27頁-44頁)
- 「ゾラ歿後十年と日本近代文学」(『比較文学研究』第100号、東大比較文学会、2015年、63頁-80頁)
- 「エミール・ゾラ、真実の美学」(東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻『超域文化科学紀要』第21号、2016年、33頁-51頁)
- 「モーパッサン短編作品集と写真製版技術の挿絵」(マリアンヌ・シモン=及川編『テクストとイメージ』所収、水声社、2018年、77頁-96頁)
- « Les éditions illustrées des contes de Guy de Maupassant : procédés photomécaniques et stratégies éditoriales », TextImage, n° 12 : « Illustré ? », 2020 (https://www.revue-textimage.com/18_illustrer/terada1.html).
- 「エミール・ゾラと人権同盟: 彫像をめぐって」(東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻『超域文化科学紀要』第26号、2021年、109-126頁)
- « La vie était la lumière des hommes », LITTERA, n° 7, 2022, pp. 49 – 58.
- 「ベルギー人芸術家と日本人芸術家の出合い――フランソワ・パイクと児島虎次郎」(東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻『超域文化科学紀要』第28号
、2023年、49-60頁)
翻訳
- (共訳)記録論集『オーギュスト・ロダン―複合的視点でとらえる―』(静岡県立美術館ロダン館開館20周年記念国際シンポジウム2016年)
- (共訳)『男らしさの歴史』(藤原書店2017年)
- (共訳)展覧会カタログ『ボテロ展 ふくよかな魔法』(Bunkamuraザ・ミュージアム等2022年)
- (共訳)(共訳)アラン・コルバン『1930年代の只中で――名も無きフランス人たちの言葉』(藤原書店2023年)
主要担当授業題目
- 大学院
- 比較ナラトロジーⅠ/研究技法トレーニングⅠ「Qu'est-ce que la littérature comparée dans le système éducatif français ? フランス教育制度における比較文学とは」
- 学部3・4年生向け
- テクスト精読法Ⅷ「18世紀以前のフランス文学史とテクスト精読」
- 共通フランス語(21)(精読)「Lire "Les Mémoires" du baron Haussmann」
自己紹介
文化・産業の面で大きな変化のあった19世紀のフランスでは文学や芸術のあり方自体が根本的な変貌を遂げた。このように変転する時代を分析するべく「比較」という視点から美術、工芸、工業技術、文学、批評という広範囲の領域を対象に研究を進め、中でもゾラをはじめとする自然主義の作品研究に重点をおいている。さらに近年は世界各国の教科書におけるテキストとイメージの相関関係の研究も行っている。