渡辺美季 WATANABE Miki
連絡先
比較研究室までメールで
生年・出身地
1975年生まれ 東京都出身
役職
准教授
取得学位
博士(文学)
研究主題・分野
近世琉球史、近世東アジア国際関係史
研究・教育プログラムとの関係
比較日本研究
所属学会
史学会、歴史学研究会、沖縄文化協会、九州史学研究会
主要業績
- 主著
- 主要共著
- 『沖縄の水中文化遺産-青い海に沈んだ歴史のカケラ-』(南西諸島水中文化遺産研究会編、片桐千亜紀・宮城弘樹・渡辺美季著、ボーダーインク、2014年)
- 「東アジア世界のなかの琉球」(藤井譲治ほか編『岩波講座 日本歴史』12、岩波書店、2014年)
- 「1872-73年の那覇 -イギリス船ベナレス号の遭難事件から見た「世界」-」(羽田正責任編集『MINERVA世界史叢書1地域史と世界史』ミネルヴァ書房、2016年)
- 「琉球人行列と江戸」(『日本近世生活絵引 琉球人行列と江戸編』神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター、2020年)
- 「過去の痕跡をどうとらえるのか -歴史学と史料」(東京大学教養学部歴史学部会編『東大連続講義 歴史学の思考法』岩波書店、2020年)
- 東京大学史料編纂所一般共同研究「史料編纂所所蔵明清中国公文書関係史料の比較研究」プロジェクト編『明清中国関係文書の比較研究 -台湾所在史料を中心に-』同プロジェクト、2021年8月31日(※渡辺美季編集統括)
- 「近世日本と清・琉球」(牧原成征編『日本史の現在4 近世』山川出版社、2024年)
- 主要論文
- 「鳥原宗安の明人送還-徳川家康による対明「初」交渉の実態-」(『ヒストリア』202号、2006年)
- 「朝鮮人漂着民の見た「琉球」-1662-63年の大島-」(『沖縄文化』111、2012年)
- “The Creators and Historical Context of the Oldest Maps of the Ryukyu Kingdom.”(Cartographic Japan: A History in Maps, University of Chicago Press, 2016)
- 「隠蔽政策の展開と琉清日関係」(『琉大史学』20、2018年)
- 「琉日関係における明清詔勅」(『第12回琉球・中国交渉史に関するシンポジウム論文集』、2020年)
- 「『琉球国図』の薩琉航路」(『国立歴史民俗博物館研究報告』223、2021年)
- “The Oldest Map Becomes the Newest: Takemori Dōetsu’s 1696 Map of the Ryukyu Kingdom.”(Takahashi Kimiaki, Osawa Akihiro ed., Old Maps in Asia: Basic Information and Perspective for New Research, Toyo Bunko, 2023)
- 訳書
- グレゴリー・スミッツ『琉球王国の自画像-近世沖縄思想史-』ぺりかん社、2011年(Visions of Ryukyu: Identity and Ideology in Early-Modern Thought and Politics, University of Hawaii Press, 1999)
主要担当授業題目
- 大学院
- 学部3・4年生向け
- 学部1・2年生向け
- 「異文化交流からみた琉球・沖縄の歴史」
- 「近世日中関係史」
- 「歴史学の思考法」(オムニバス)など
自己紹介
近世期(1609-1879年)の琉球は、中国・日本と二重の君臣関係を有しながら、そのどちらにも包摂されずに王国を維持しました。その状態の形成過程と実態とを検証しつつ、琉球が諸外国(特に中国・日本)との関係をどのように消化・内在化し、自らの固有性に結び付けていったのかを、東アジア諸国との比較の中で考察しています。一方で、琉球との関わりを通じて中国や日本を捉え直したり、琉球が繋いだ日中関係の意味と、その中で琉球が果たした役割を、日中関係史という視点から検討する作業にも取り組んでいます。
リンク
https://ryukyuhistory.web.fc2.com/