比較文化基礎論I

担当教官:宮本 久雄
講義題目:人間存在の根拠

人間存在の根拠を考究する哲学・思想は、異(異文化、他者)との対面を通して、また人間性洞察の宝蔵である文学的土壌の上に開花した。そのことをギリシア哲学(パルメニデス、プロティノス)、古代キリスト教文学(旧・新約聖書)、古代思想(アウグスティヌス、ニュッサのグレゴリオス)、中世哲学(トマス・アクィナス、マイスター・エックハルト)などを通して参究し、わたし(たち)が単純に「存ること」の深淵に目を向けてみたい。

参考書:『他者の原トポス』創文社