日本文化基礎論II

担当教員:齋藤 希史
講義題目:漢字漢文論

日本の書記文化において漢字・漢語・漢文の占める部分の大きいことは言を俟たない。と同時に、漢字漢文を〈日本固有〉のことばから排除し、他者化しようとするさまざまな試みもまた為されてきた。本講義では、そうした漢字漢文=他者論をとなえるさまざまなテクストを批判的に検討しつつ、漢文・変体漢文・訓読文・口語文等々の文体に史的検討を加え、東アジアの書記文化における漢字漢文の意味を改めて考えようとするものである。