担当教員:今橋 映子
講義題目:1900年——日仏文化関係の再考
かの夏目漱石も見学した1900年パリ万国博覧会——世紀転換期の日仏関係はいかなる状況だったのだろうか。
本授業では2004年夏に翻刻刊行予定の『パンテオン会雑誌』(当時在仏した留学生たちの回覧雑誌 *日本語)という具体的資料をもとに、各自がテーマを定めて調査、発表することを目的とする。授業冒頭ではこの雑誌についての講義をおこない、主に画家たちによって制作された本雑誌が美術のみならず、政治、軍事から文学に至るまで、意外に広い文化事象を知るよすがとなることを確認する。その後この具体的資料から、1900年前後の日仏文化を再考するようなテーマを各自設定し、順次発表していく予定。フランス語既習者の方が望ましいが、異文化交流に関心のある参加者ならば、十分に対応する。
*出席重視。参加希望者は、初回の授業に必ず出席すること。