担当教員:三浦 篤
講義題目:モダニズム以後の美術史
西洋近現代美術史の説明原理としての「モダニズム」、「モダン・アート」という概念が現在さまざまな視点から再検討されつつある。ハンス・ベルティングの近著「モダニズム以後の美術史」Hans Belting, Art History after Modernism, The University of Chicago Press, 2003 (paperback)は、「ニュー・アート・ヒストリー」の成果を踏まえながら、美術の現在と美術史の現在を重ね合わせる形で、旧著「美術史の終焉か?」を大幅に書き換えたものである。授業では、本書の輪読を中心に据え、手分けして関連文献(Danto, Crow, Klaus, Bois, De Duve など)を把握しながら、現時点における「美術」の在り方と歴史記述という問題を全員で考察してみたい。成績評価はレポート。