担当教員:甚野 尚志
講義題目:朝河貫一を読む
20世紀前半のアメリカで活躍した歴史家・朝河貫一の著作、論文を読む。朝河は、日本の中・近世の封建制をヨーロッパのそれと比較して、『入来文書』などの卓抜な歴史学上の業績を残した。また、国際社会における日本の進路についても『日本の禍機』などの著作により、自身の意見を表明している。この授業では、彼の著作、論文を読みながら、その比較史の方法・世界史の分析視角を、20世紀前半の歴史学の状況のなかで考えてみたい。
教科書及び参考文献:阿部善雄『最後の「日本人—朝河貫一の生涯』(岩波現代文庫)