日本文化特殊研究演習I

担当教員:齋藤 希史
講義題目:『三体詩』読解

宋の周弼によって編纂された『三体詩』は、起承転結などの詩の構成に留意して唐詩を配列した選集であり、名品集であると同時に作詩の指南書でもあり、詩の理論書でもある。日本でも中世以来、広く読まれ、各種の注釈が行われた。この授業は、『三体詩』を通して、唐詩の読解に習熟すると同時に、宋元および室町江戸の注釈のありかたについても理解を深めることを目的とし、担当者による発表を主軸とした会読形式で進める。

教科書及び参考文献:村上哲見訳注『三体詩』(中国古典選、朝日出版社)