現代比較文化研究

担当教員:門脇 俊介
講義題目:徳virtueなき時代

カント的理性主義、普遍主義と、功利主義に収斂してしまった現代倫理学の閉塞からの解放の道を探る。そのために、徳の倫理学の復権を確認する。

現代の徳倫理学の復権に大きな役割を果たした、アラスデア・マッキンタイア(篠崎榮訳)『美徳なき時代』(みすず書房、1993年)を、通読する。講義前に、教科書の該当部分を読んでおくこと。

教科書:アラスデア・マッキンタイア(篠崎榮訳)『美徳なき時代』(みすず書房、1993年)

参考書:アリストテレス『ニコマコス倫理学』(岩波文庫)、カント『道徳形而上学の基礎づけ」(岩波文庫)、ニーチェ『権力への意志』(ちくま学芸文庫など)、ほか。