担当教員:苅部 直
講義題目:福澤諭吉『文明論之概略』をよむ
東アジア思想と西洋近代思想の接点というべき古典、福澤諭吉『文明論之概略』(1875年初刊、岩波文庫・松沢弘陽校注の版を使用)を会読し、現代ではもはや体験しえない、異文化の出会いの様相をさぐる。
毎回、報告者を決め、30分ほどの報告と、参加者全員の討論による、演習形式で行なう。テクストは現代日本語ではなく、漢文訓読調の文語文である。報告者以外の参加者も、毎週、辞書を引きながらテクストを熟読し、コメントを考えて臨むこと。授業時間は延長する。「知らない」「わからない」「むずかしかった」は、演習の場では禁句。下読みしていてわからないことがあったら、極力、自分で調べて臨むこと。
教科書:福澤諭吉『文明論之概略』(岩波文庫・松沢弘陽校注の版を使用。各自、生協にて購入すること。)