比較芸術論演習I

担当教員:三浦 篤
講義題目:サロン戯画を読む

19世紀フランスのサロン(官展)出品作に関するサロン戯画を、キャプションも含めて読解することを目指す。イメージとエクリチュールの関係という意味でもサロン戯画は格好の題材を提供してくれる。サロン戯画の「文法」や「様式」を意識しながら、具体的にはマネとのその作品のカリカチュアを綿密に調査し、解析していく。カリカチュリストが画家と作品を素材にしながら、何をどのように変形し、イメージ化しているのか、詳細に検討していきたい。

主としてマネのサロン出品作を題材としたカリカチュアを年代順に研究していく。可能なら、合間にマネに関する典型的な批評も読んでみたい。