比較文学論II

担当教員:大澤 吉博
講義題目:比較文学史/翻訳研究と比較文学

授業を前半と後半に分けます。前半(4回ほど)では比較文学がどう始まったか、そしてどのように進展してきたかをまず述べます。また、そこで採用されてきた方法、対象となってきた領域についても概説します。比較文学における影響研究、対比研究の問題、ジャンル間比較、東アジア比較文学の視点が実例に即して説明されます。そして今日、比較文学にとってさらに大切な領域になった翻訳研究と比較文学との関係を考え、後半(8回ほど)は上記の理論的考察をふまえて、日本文学がいかに翻訳されているか、それは何故かを考えます。考察対象としては井伏鱒二の作品を用いるつもりですが、対象の作品についてはもう少し考えさせてください。受講者がどのくらいになるかで授業方法は違ってきますが、多分、学期中に一度の報告を求めるでしょう。

*実際には開講されませんでした。