比較文学論III

担当教員:伊藤 徳也
講義題目:周作人エッセイ精読

周作人(1885−1967)の「生活の芸術」論の視点を意識しながら、彼のエッセイを演習形式で精読していく。現代中国語を読解する練習が主となるが、文中に現れる事項や古今東西の引用文献を調査することも受講生には要求される。彼自ら「雑学」と呼ぶ該博な諸知識の取捨選択と連結、および、ことばで表現できない「趣味」に基づく感情の交流と断絶、それぞれのあり方を、じっくりと丁寧にたどってほしい。テキストは比較的やさしいものを選んで配布する。比較文化研究の基礎的な訓練の場になるよう心がけたい。