比較芸術論I

担当教員:今橋 映子
講義題目:比較芸術論とは何か

本授業は、講義形式を主体として、「比較芸術論」とは何かを概観する。内容的には、クロスエリアとクロスジャンルの二分野において、さらに詳細な問題やテーマを立てる。クロスエリアでは、芸術(家)の越境、他者表象、芸術交流史などが問題になろうし、クロスジャンルでは、文学者であり美術創作家という存在、言葉とイメージの相関関係、芸術批評という営為、美術史という言説の成立と脱構築――などが話題になるだろう。
折しも2007年初夏には、駒場の美術博物館の中に、展覧会カタログ資料室が開室するので、そこを実践的に利用しながら、理論と具体的事例を結んでいきたい。授業は、出席重視。(人数が少なければ)小発表と最終レポートで判定する。参加希望者は、初回の授業に「必ず」出席すること。教科書は以下を購入する。参考文献は授業中に豊富に提示する予定。

教科書:今橋映子編著『展覧会カタログの愉しみ』(東大出版会、2003年)