比較文学論III

担当教員:佐藤 光
講義題目:比較文学研究のためのイギリス・ロマン主義文学入門

この授業では、イギリス・ロマン主義文学を題材としながら、比較文学研究を、英文学と日本文学を軸にして行う場合に参考となる情報を提供します。
イギリス・ロマン主義文学は、18世紀末から19世紀前半にかけて展開された文学・芸術・思想上の自由解放を信奉する革新的思潮を特徴とします。合理主義の普遍的理性に対抗して、個々人の感性と想像力を重視し、古典主義の表現形式の規制を打破して、自我の自由な表現を追求しようとしました。

William Blake, William Wordsworth, Samuel Taylor Coleridge, George Gordon Byron, Percy Bysshe Shelley, John Keatsについて紹介します。あわせて、関連する英詩、翻訳詩等を精読します。講義形式の授業以外に、受講生による英詩評釈の時間を設けます。