文化社会論基礎(日本社会論Ⅱ)

担当教員:梶谷 真司
講義題目:日本における医療批判の歴史

今日、医療は制度、技術、倫理など様々な面で問題を抱え、批判にさらされている。しかしこれは必ずしも現代に特有の現象ではない。医療はどの時代にも問題を抱え、批判されてきた。この授業では、江戸時代や明治大正期の医療について、どのような問題が指摘され、それに対してどのような動きがあったのか、当時の文献を参考にしつつ、様々な点から考えていく。また、それを通して、伝統と文化的アイデンティティの形成、異なる知識の相互作用など、より一般的な問題について考えていく。