比較芸術論Ⅰ(日本文化交流論Ⅰ)

担当教員:ヘルマン ゴチェフスキ
講義題目:明治初期から中期までの音楽政策―その方法、成果と思想的背景

日本の音楽史を古代から現在まで観察すれば、もっとも短い時間でもっとも大きな変化が起こったのは明治初期から明治中期までの約三十年間だろう。その時代には西洋音楽が導入されただけではなく、伝統音楽の世界も大きく再編成された。この授業では主に一次資料を読みながらその時代の音楽政策について検討したい。学生の興味に応じて音楽の分野を超えた文化政策や教育政策に関わる問題あるいは日本を越えて他の国の近代化に関わる文化政策の問題を部分的に扱うことも考えられる。