比較文学演習Ⅰ(日本比較文学演習Ⅰ)

担当教員:中谷 一
講義題目:アートを通して見た漢字

「漢字文化圏」という表現が示すように、中国をはじめとするとする東アジアにおいて、漢字は社会的・文化的・政治的に中核的な役割を果たしてきた。書記コミュニケーションの中心的な手段としてはもとより、漢字は世界や人間をどのように捉えるかをめぐる基本的な枠組(コスモロジー)を規定し続けている。本講の正式科目名は「書道教育論」であるが、実際の授業では狭義の「書」をこえて美術史・現代アート・文学などを広く参照し、そこから見えてくる漢字像や漢字的コスモロジーを検討したい。