比較文学比較文化論演習Ⅰ

担当教員:エリス 俊子
講義題目:日本モダニズム詩を読む

日本における「近代」の問題を念頭におきつつ、1920〜30年代の日本語の詩を読む。一般にモダニズムという用語で括られる時代であるが、この時代を生きた詩人がどのように同時代をとらえ、日本語と格闘し、時代の圧力を身に受けながら言葉を紡いでいったか。個別のテクストを丁寧に読みながら、様々な声に耳を傾け、言葉が詩となっていった現場に立ち返る試みを通して、詩の近代について考えてみたい。1週間に詩人一人のペースで読み進める予定。萩原恭次郎、高橋新吉、尾形亀之助、北川冬彦、安西冬衛、李箱、金子光晴、伊東静雄、三好達治その他を取りあげる。