担当教員:エリス 俊子
講義題目:日本語詩の近代と想像力:モダニズム、植民地、戦争
モダニズムという概念を中心に、日本語の近代詩の展開について考える。1910年代から20年代、30年代、40年代にかけて、同時代の文化・社会状況の中で、詩人たちはどのような声をあげていたのか、歴史の狭間で紡がれたことばに耳を傾け、同時に日本における「近代」の問題について、言語表現の面から考察する。一篇一篇の詩を丁寧に読み解く作業を中心に授業を進める。日本近代詩概論ではないので、網羅的に詩の紹介をするのではない。10名前後の詩人を取りあげ、一人の詩人につき数篇の詩のテクストを読み、授業では学生それぞれが詩のテクストと向き合い、お互いの読みを突き合わせながら、共同で詩を読む場がつくっていきたい