芸術作品分析法Ⅱ

担当教員:信岡 朝子
講義題目:「絵本」を読み解く

比較芸術研究に含まれ得る絵本研究の現在と実践を、演習形式で学ぶ。絵本という表現形態は、イラスト(イメージ)と文字(テクスト)が相互に表現を補い合い、また影響し合う形で物語世界を構築するある種の複合芸術と捉えることができるが、その分析方法は、特に比較文学研究的な観点からは十分に確立されているとは言えない。本授業においては、絵本という分野を取り巻く様々なイデオロギーを含め、絵本を分析するための新たな方法論を、先行研究の綿密な調査と共に、実際の作品分析を個別発表において実践、討議する中で、学生自身が模索していくことを目的とする。