北川 東子 Sakiko KITAGAWA
連絡先
学内内線46344
生年・出身地
1952年生まれ 福岡県出身
役職
教授
取得学位
Dr. phil.(ドイツ・ベルリン自由大学・哲学博士)
研究主題・分野
哲学〔比較思考〕特に現代ドイツ思想(解釈学、身体文化論、ジェンダー論)
研究・教育プログラムとの関係
比較思考
所属学会
国際ジンメル学会、SPEP、日本哲学会、解釈学・社会学会
主要業績
- 単著
- 『ハイデガー――存在の謎について考える』NHK出版、2002
- 『ジンメル』中国語訳、河北教育出版、2002
- 『ジンメル――生の形式』講談社、1997
- 主要共著
- 『法と暴力の記憶――東アジアの歴史経験』(共編)東京大学出版会、2007
- 『いま、哲学とはなにか』未来社、2006
- Medienanthropologie und Medienavangarde, Transcript Verlag, Germany, 2005
- Exzerpt und Prophetie, Koenigshausen & Neumann, Wuerzburg, Germany, 2001
- 『ディルタイと現代――歴史的理性批判の射程』法大出版局、2001
- 主要論文
- „Aesthetische Soziologie - Georg Simmel, Kurt Singer und Japan“. In: Interkulturelle Kurt Singer Studien, 2002.
- 「ハイデガーの大学論」別冊「環」2号、2001
- 「「自分の身体」というテーマ――フェミニズムと身体文化論」1999
- 「ハイデガーと論理の身体」1998
- 「解釈の暴力と解釈の病理学」1997
主要担当授業題目
- 大学院
- 「哲学的身体論」
- 「初期ハイデガー研究」
- 「解釈学的哲学」
- 「ジェンダーと哲学」
- 「日本近代の道徳論」
- 「カントの道徳哲学」
- 学部3・4年生向け
- 「現代ドイツ思想」
- 「ジェンダーと哲学」
- 「道徳の近代化」
- 学部1・2年生向け
自己紹介
研究領域は大きく分けて,解釈学理論(ドイツ解釈学理論史、翻訳論、ハイデガー哲学)と現代社会論(ゲオルク・ジンメル研究、身体文化論、ジェンダー問題)である。
ドイツの近代から現代にかけての思想家たち(シュライヤーマッハー、ディルタイ、ハイデガーやガダマー)において「理解の本質」がどのように捉えられてきたかを思想史的に跡づけることで、「非合理なもの」の理解がどのように位置づけられてきたかを研究してきた。特に、「異質性の認知構造」がどのように取り扱われてきたかを分析している。
現代社会論の枠組みでは、身体と言語との関係、身体文化と近代化との関係などがテーマとして研究している。現代の「脱身体化社会」のありかたや近代文化の視覚偏重という問題を批判的に論じている。
今年度の研究テーマは、ハイデガー哲学を現代社会論として読むことと、「痛み-感受性の高まり」。