東京大学比較文学比較文化研究室

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研究室紹介担当教員紹介大学院学部後期課程

比較研究室の現在

東京大学大学院比較文学比較文化研究室(以下「比較研究室」と略称)は、半世紀以上の歴史をもち、すでに400名以上の修了生を送り出してきました。

1996年、総合文化研究科の改革に伴って大幅な改組が行なわれ、約20名の教員スタッフを擁する「比較文学比較文化コース」として拡充され、現在まで約15年の新しい歴史を歩んできています。

ここには現在、比較文学や比較文化を専攻する教員・大学院生のみならず、日本文学をはじめ各国文学、哲学、思想、歴史、美術史、音楽等を専門とする教員・大学院生も多数所属しています。

それでは、一見多種多様に見える私たちコースに共通するものは何でしょう? それは人文学研究の基礎である、研究対象となるテクスト(文学作品だけでなく、哲学のテクストや歴史資料、図像や楽譜など)を厳密に読み込むことを重視する姿勢です。批評理論等の安易な適用を避け、テクストを読解する学問的訓練をおろそかにしないこと。ここから全てが始まるのです。

また比較研究室では「比較」を、AとBの比較、というような単純な技法と考えていません。むしろエリアであれジャンルであれ、「越境」する精神を根底にすえる学問的姿勢だと考えています。比較研究では、文化(あるいはジャンル)間の違いや境界の意識、その交流や葛藤、翻訳、越境などについてのさまざまな実証研究と理論を精錬してきました。それは同時に従来型の専門研究を、常に相対化して検証する絶えざる努力であるとも言えます。私たちはこの15年来、ゆるやかに4つの分野で構成される研究・教育プログラムを立ち上げて、専門的研究の深化と、柔軟な思考の涵養の両面を追求しています。詳しくは大学院の「研究・教育プログラム」のページをご覧下さい。

半世紀にわたる研究室の歴史の中で、現在も変わらず引き継いでいるのは、何よりも自由の気風です。大学等での研究職に就くことをめざす人々に、広く道がひらかれているのはもちろん(→大学院の「卒業生の進路」)、最近では初めから志をもって、修士課程修了後すぐ目指す職場に就こうとする人々も増えてきました。比較研究室では伝統的に、女性、留学生、他大学出身者の割合が高く、それもまた自由な気風の醸成に貢献しています。

韓国、中国、台湾など東アジア各地の大学や研究所と、親密な交流と強力なネットワークを築いてきたことも特筆すべきでしょう。故国に戻り教職に就いた卒業生たちとは、毎年のように開催されるシンポジウム等を通じて強い学問的結びつきを維持し、その教え子たちが留学生として来日する時代にもなってきました。最近では東アジアだけでなく、ロシア、ブルガリア、スロベニア、アメリカ、ポルトガル、イスラエル、ニュージーランド、ブラジルなど、文字通り世界中の留学生が在籍しています。

こうした多様な出自と専門をもつ大学院生を抱えるだけに、比較研究室では「教育」に一貫した努力を傾けています。修士論文中間発表会や論文審査、博士論文中間発表会などの機会には、全ての教員が一堂に会し、敢えて互いの分野を超えて指導するのも、私たちの研究室ならではと言えるでしょう((→大学院の「活動と行事」)。早くから、博士論文を広く読まれる刊行本として公にしてきたこと、また日本の読書界に貢献している多くの書き手を生み出してきたことは、私たちの誇りとするところです→「博士論文刊行本一覧」)。

駒場キャンパスの教育体制と比較文学比較文化コースとの関係

研究室の仕組み

上図にあるとおり、東京大学駒場キャンパスでは、3層からなる教育課程が運営されています。

まず、東京大学に入学するすべての学部学生が2年間所属することになる教養学部・前期課程(「ジュニア」とも呼ばれます)があり、またその上に、学部3・4年生が所属する教養学部・後期課程(「シニア」とも呼ばれます)があります。そして大学院課程として、総合文化研究科の修士課程および博士課程があります。

比較文学比較文化コースとは、基本的には大学院レベルでの教育および研究の体制ですが、本コースに所属する教員は、学部後期課程に関しては教養学科の「比較文学比較芸術コース」「現代思想コース」「学際日本文化論コース」に加わっており、学部前期課程に関しては、上図にあるような各種の授業に出講しています。

コース所属教員が、ジュニア・シニア・大学院の各層で担当している主要授業については、「担当教員紹介」の各教員のページでご覧いただけます(→「担当教員紹介」)。

比較文学比較芸術コース」「現代思想コース」「学際日本分科論コース」に関しては、本サイト内に関連ページがありますのでそちらをご覧ください(→「学部後期課程」)。

以下では学部・前期課程について説明します。

学部前期課程

比較文学比較文化コース所属教員は、学部1・2年生向けに、各学問分野の入門となるような講義科目(「基礎科目」)を担当しています。

また「総合科目」として、単なる入門にとどまらない、学問の最前線の動向や、学際的・ジャンル横断的なテーマを扱った講義を開講しています。総合科目には「比較文化論」という大科目が設けられ、「比較文化論」「比較文学」「比較芸術」「比較思想」の四つの科目を本コース所属教員が責任主体となって担当しています。(主要担当科目に関しては上図を参照)

また、コース所属教員が共同で担当する「テーマ講義」という連続講座を、開講しています(→「テーマ講義」)。これは学部生にとって「比較研究」への良き入門となる一方で、大学院生にはコメンテーターとして参加してもらうことで、研究者としての第一歩を踏み出す場ともなっています。またこの講義を元にした共著が、「東大駒場連続講義」シリーズとして講談社メチエより刊行されました(→「共著」)。

 
 

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