東京大学比較文学比較文化研究室

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研究室紹介担当教員紹介大学院学部後期課程

比較文学比較芸術コース

2024年度内定生ガイダンス資料
本コースの沿革
比較研究とは?
本コースの履修について
卒論論文テーマの例
卒業後の進路(就職・進学)について
本コースへの進学を考えている皆さんへ

本コースの沿革

本コースは2011年度に設置され、2012年度より本格的に始動した新しいコースです。

けれども実質的には、旧「比較日本文化論分科」における文学・芸術関係の教育分野、および担当教員をそのまま引き継いでおり、すでに長い実績を持っています。

(旧コースについてはこちらを)
(担当教員についてはこちらを)

本コースの何よりの特徴は、文学と芸術の双方、そしてその基盤にある文化研究にじっくりと取り組める環境が揃っている、という点にあります。

比較研究とは

私たちの考える「比較」とは、文化の越境とジャンルの越境(時にはその両方の越境)を指していると考えると分かりやすいでしょう。

具体的には複数の文学・芸術間の影響受容関係の分析、影響関係のない類似文化現象の比較検討、複数文化の交流・交渉・葛藤などに関する歴史的考察、「異文化」理解の倫理の構築——などを挙げることができます。

そしてその基盤には、文学であれ芸術であれ、対象となる「作品」への、どちらかというと実証的、歴史的な接近と分析を、何よりも大事にする伝統があります。

本コースの履修について

本コース所属学生には、以下のような点を重要視したカリキュラムが、組まれています(履修モデル図も参照して下さい)。

履修モデル図
クリックで拡大]   

  1. 文系学問の基礎である資料・文献調査方法、比較研究の理論、3年生における調査研究実習。4年生の卒論演習。
  2. 外国文学および外国芸術を学ぶための専門的基礎の習得。
  3. (外国文化を視野に入れた)近代日本文学・芸術の幅広い研究。 そのために必要な近世・近代日本文学や日本文化に関する知識の習得。
  4. 比較文化論へ拓いていく視野。

主な研究領域としては、近代以降の文学、美術(絵画・写真等)、音楽、映画などが開かれていますが、サブカルチャーの研究も軽視していません。

卒業論文テーマとしては、比較研究の基礎を学んだ上で、外国文学・芸術のみを対象とすることも可能ですし、日本に特化した研究も出来ます。以下に列挙した、先輩たちのテーマ一覧を参照して下さい。

文学と美術、文学と音楽など、ジャンル間の垣根を低くし、複数の文学・芸術に触れる機会を提供するのも、本コースの特徴と言えるでしょう。

いずれにせよ本コースでは何よりも、学生一人一人の興味を深く掘り下げ、的確に広げて、卒業論文制作へとつなげていく過程と、きめ細やかな指導を重視しています。

卒業論文テーマの例

http://fusehime.c.u-tokyo.ac.jp/senior/lit-art/ronbun.html

卒業後の進路(就職・進学)について

卒業生の進路としては、国際交流関係、官庁、出版・放送・新聞・広告などのマス・メディア、図書館司書(国会図書館等)、また教育関連分野などに実績を挙げてきました。(次の統計を参照のこと)

本コースはさらに、大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コースに直結しています。これは駒場キャンパスで最も古い研究室の一つであり、すでに半世紀以上の歴史と実績があります(詳細は、http://fusehime.c.u-tokyo.ac.jp/index.htmlを参照してください)。

ここでさらに研究を深めて、美術館学芸員、図書館司書、大学教員などを目指すことができ、すでにそのような分野で活躍している修了生との交流も活発です。

本コースへの進学を考えている皆さんへ

私たちのコースは、大学院を含む研究室としては約半世紀の歴史をもっている、落ち着いた環境にあります。うち、本シニアコースを担当する教員は約10名。主に文学と芸術の双方に関心を持ち、研究教育を続けているスタッフを揃えています。大懇親会や学科旅行など、先輩や大学院生たちとの交流の場も積極的に設けています。

文学と芸術を愛し、じっくり取り組んでみようとする意欲ある方を歓迎します。まだ具体的にやりたいことが決まっていない場合でも、2年半のカリキュラムで、自分の中の何かを熟成させていきましょう。「問題発見解決型」の知性を身につけ、そして自分の一生の財産になるような素晴らしい作品や経験に、学生時代に出会えること。このコースがその一つのきっかけとなることを、私たちは希望しています。

 
 

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